量子学技術研究開発機構(QST)・量子医科学研究所・脳機能イメージング研究センターの平林敏行主幹研究員・南本敬史次長らは、京都大学・高田昌彦教授らとの共同研究により、見た物についての記憶を保持する脳ネットワークを霊長類で特定し、その作動原理を明らかにすることに、世界で初めて成功しました。
本研究によって視覚記憶のメカニズム理解が進むだけでなく、霊長類で初めて特定した視覚記憶ネットワークをヒトで人工的に活性化することで、認知症で障害された視覚記憶を回復させるといった臨床応用が期待されます。
【成果情報はこちら】
https://www.qst.go.jp/site/press/20240710.html(QST)
https://www.amed.go.jp/news/seika/2024seikaindex.html
(AMED)
Multiscale Chemogenetic Dissection of Fronto-temporal Top-down Regulation for Object Memory in Primates
DOI: https://doi.org/10.1038/s41467-024-49570-w
<著者>
Toshiyuki Hirabayashi, Yuji Nagai, Yuki Hori, Yukiko Hori, Kei Oyama, Koki Mimura, Naohisa Miyakawa, Haruhiko Iwaoki, Ken-ichi Inoue, Tetsuya Suhara, Masahiko Takada, Makoto Higuchi, Takafumi Minamimoto
<掲載誌>
Nature Communications, 10 July 2024