自然科学研究機構生理学研究所の戸松彩花特任准教授および磯田昌岐教授は、ニホンザルも相手サルの動きに自然と同調し、さらに、社会的な序列が高いサルほど動きが同調しやすいという事を明らかにしました。
他者と運動が同調するという日常的な場面は、私たちが社会を形成するための重要な要素の表れだと考えられています。しかし、その神経メカニズムの詳細は明らかではありません。 今回の研究では、ニホンザルに人間と共通する運動同調の現象が存在し、相手の実在性や、序列との関連性など、社会形成とのかかわりが深いことが明らかになりました。この成果は、私たちの中にあると考えられる「外部リズムと運動同調しやすい神経メカニズム」の解明につながると期待されます。
【成果情報はこちら】
https://www.nips.ac.jp/release/2023/05/post_506.html (NIPS)
https://www.amed.go.jp/news/seika/2023_seika_index.html(AMED)
Tuning in to real-time social interactions in macaques
DOI:https://doi.org/10.1073/pnas.2301614120
Saeka Tomatsu & Masaki Isoda
Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)