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OUTCOMES
2021.11.25

COVID-19パンデミック直前から1年半後までの多次元的精神症状の複数回測定:日本人を対象としたオンライン縦断調査

概 要

 多くの専門家が、COVID-19パンデミックの影響が長引くと、深刻な精神的な問題が生じる可能性があると警告しています。このような問題に対処するため、本研究では、一般集団を対象に9種の精神症状を、コロナ禍の直前から約1年半にわたり収集し、症状の変動について主成分分析を用いて解析しました。その結果、コロナ禍の初期にピークを迎えた「不安・うつ気分の成分」と「精神症状共通成分」、そして観測期間に渡って悪化を続けた「社会からの隔絶成分」の存在が明らかとなりました。前者は経済的影響に、後者は人との関わり方が悪化の程度と関係していました。これらを踏まえた、適切な対策により、コロナ禍による心理的苦痛の軽減への貢献が期待されます。

【プレスリリースはこちら】

https://www.atr.jp/topics/press_20211111.html(ATR)
 

論文情報

<タイトル>

Multiple time measurements of multidimensional psychiatric states from immediately before the COVID-19 pandemic to one and half year later: a longitudinal online survey of the Japanese population
DOI : 10.1038/s41398-021-01696-x

<著者>

Taiki Oka, Takatomi Kubo, Nao Kobayashi, Fumiya Nakai, Yuka Miyake, Toshitaka Hamamura, Masaru Honjo, Hiroyuki Toda, Shuken Boku, Tetsufumi Kanazawa, Masanori Nagamine, Aurelio Cortese, Minoru Takebayashi, Mitsuo Kawato, Toshinori Chiba

 

<掲載誌>

Translational Psychiatry