東京大学の堀由起子ら研究グループは、光照射によって活性化する光酸素化触媒を用い、人為的に凝集Aβ選択的に酸素を付加する光酸素化法を開発しました。本研究成果は、凝集Aβに対する光酸素化法の新規AD根本治療戦略としての可能性を示した点で大変意義のある成果です。また光酸素化触媒はアミロイドに共通の立体構造に対して反応し活性化することから、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの、AD以外のアミロイド形成・蓄積を原因とする多くの神経変性疾患に対しても有用である可能性が期待されます。
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https://www.amed.go.jp/news/release_20210414-01.html(AMED)
Photo-oxygenation by a biocompatible catalyst reduces amyloid-β levels in Alzheimer’s disease mice
DOI : 10.1093/brain/awab058
Shuta Ozawa, Yukiko Hori, Yusuke Shimizu, Atsuhiko Taniguchi, Takanobu Suzuki, Wenbo Wang, Yung Wen Chiu, Reiko Koike, Satoshi Yokoshima, Tohru Fukuyama, Sho Takatori, Youhei Sohma, Motomu Kanai, and Taisuke Tomita
Brain