ごあいさつ
脳科学研究は、ライフステージに沿った脳の機能変化や老化の制御及び発達障害、精神・神経疾患などのメカニズム解明と予防・治療法の開発を可能にするとともに、人工知能 (AI) 等の IT、ロボット技術、身体機能の回復・補完を可能とする技術の開発につながり、かつ社会変容に伴うこころの問題への対処にも貢献することから、国民生活の質の向上に最も貢献できる研究分野の一つです。
令和3年より文部科学省事業「脳とこころの研究推進プログラム」が動き出し、脳機能や疾患メカニズムの解明のための研究開発の加速が期待されています。同プログラムの下で「革新的技術による脳機能ネットワーク全容解明プロジェクト(革新脳)」「戦略的国際脳科学研究推進プログラム(国際脳)」、「精神・神経疾患メカニズム解明プロジェクト」および「領域横断的かつ萌芽的脳研究プロジェクト」を実施しています。
これらプロジェクトは、平成27年に発足した国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED: Japan Agency for Medical Research and Development)により、「成果を一刻も早く実用化し、患者さんやご家族の元にお届けすること」を目標に掲げ、運営されています。
今回、「脳とこころの研究推進プログラム」の取組をご紹介するオンラインシンポジウムを開催する運びとなりました。たくさんの方にご参加いただき、病気の理解と克服に向けた最新の脳科学研究に触れていただければと思います。
AMED「脳とこころの研究推進プログラム」 革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト 戦略的国際脳科学研究推進プログラム 領域横断的かつ萌芽的脳研究プロジェクト 精神・神経疾患メカニズム解明プロジェクト